【ボッコちゃん】 星新一のショートショート
「そのロボットは、うまくできていた。女のロボットだった。人工的なものだから、いくらでも美人につくれた。あらゆる美人の要素を取り入れたので、完全な美人ができあがった。もっとも、少しつんとしていた。だが、つんとしていることは美人の条件なのだった。」
「しかし、頭はからっぽに近かった。簡単な受け答えができるだけだし、動作のほうも、酒を飲むことだけだった。」
ボッコちゃんというロボットを中心に描かれるわずか3ページの物語。
こんにちは、ひろです。
僕は中学生の頃自分で小説を書いてみようと試みたことがあります。もちろん途中でやめましたが笑
物語を書くというのは結構時間と労力がいるんだということをその時に知りました。
ストーリーを考える。文字に起こす。必要があれば文を削ったり、増やしたり。当然それは読み手が面白いと思うものでなければならない。
これだけでも大変なのに、中学生の僕が考えるストーリーは幼稚な上に長くて、書いてる途中で疲れて飽きてしまいました笑
星新一はわずか3ページで物語を書けます。その物語は無駄がなく、かといって足りないものがあるわけでもない。
これってめちゃくちゃすごいと思うんですよね。
社会人になると求められるのは人に簡潔かつ詳細に伝える能力だと思います。
星新一はそういう能力に長けていたのかな。
もしかしたら星新一のショートショートを読み続ければ、僕も人に簡潔にわかりやすく伝えれるようになるかもしれないと期待しつつ読んでいます。
話もたくさんあり、読みやすく面白いので皆さんもぜひ読んでみてください。